自由って、もっと難しいものだと思ってた|メンタルコーチになるまでの物語vo.5

メンタルコーチになるための物語、第5弾!
これまでを見逃した方はこちらから
見えてきた、ある”共通点”
コーチングスクールを卒業した私は、
少しずつ、コーチングを仕事として提供するようになりました。
そして、続けていくうちに、
私のもとに来るクライアントさんには、ある共通点があることに気づきました。
それは、こんな悩みです。
- 言いたいことがあっても、言えない
- 人生には「正解」がある気がして、外れるのが怖い
- 自分なりに、自己啓発本を読んだりしてがんばっているのに、
根本的な解決につながらない - 何かチャレンジしたいけど、親や周りの人の顔がチラつく
……全部、かつての私も悩んでいたことでした。
たとえ、高学歴だったり、
いわゆる「いい会社」で働いていたとしても、
心の奥には、「このままでいいのかな?」という、
漠然とした大きな不安を抱えていました。
「地に足が着いていない」という感覚
きっと、みんな「いい子ちゃん」なのだと思います。
能力があって、努力もできる。
だから、まわりの期待に応えてしまう。
期待に応えると、ほめられる。
認められる。
だからまた、がんばる。

それをくり返すうちに、ぽつんと残されたのは、
「あれ、ほんとは何がしたかったんだっけ?」
という私。
そんな構図を、クライアントさんの中に何度も見てきました。
クライアントのOさんも、同じような悩みを持っていました。
Oさんは、国立大学に進み、そのまま専門を活かした仕事に就きました。
けれど、どんなにがんばっても、結果を出しても、
子どものころからずっと、
「地に足が着いていない感じ」が消えなかったそうです。
その正体をはっきりさせて、この悩みに区切りをつけたい。
そんな思いで、コーチングを受け始めました。
心の奥を、一緒に見にいく
Oさんとのコーチングでは、
「地に足が着いていない」感覚を覚えるようになった原体験、
両親や周りの人から受けた影響、
他の悩みとのつながり、
そんなことを、回を重ねながら少しずつ深掘りしました。
それは、心の奥までを一緒に見つめにいく、共同作業でした。
そしてOさんは、自分でひとつの答えにたどり着きました。

それは、
「(地に足が着く)というのは、頭で考えていることと、
心の底で感じていることを一致させること」
という気づきでした。
Oさんにとって、世界には「正解っぽいもの」がたくさんありました。
生きるとは、それに合わせて行動すること。
でも、その「正解っぽいもの」と、
Oさんが心の奥で思っていることは、ずっとズレていた。
そのズレこそが、「地に足が着いていない」という感覚だったのだと、
はっきり分かったそうです。
そのとき、Oさんが言った言葉があります。
「自由って、こういう感覚なんですね!」
この一言が、今でも私の心に残っています。
自由は、外じゃなく内側にあった
その後、Oさんは、
心と頭が一致したときに出てきた思いに気づきました。
それは、
「専門にとらわれず、身の回りのことを、純粋に探究したい」
という気持ちでした。
分野をしぼらず、
心理学や哲学など、「知りたい」を、頭と手を使って探求し始めました。

また、以前は、「自活力がないこと」も悩みのひとつでした。
でも、悩む時間が減ったことで、
エネルギーが、生活のほうに向くようになりました。
自炊をしたり、家の中のDIYをしたり。
Oさんの暮らしは、少しずつ、でも確かに変わっていきました。
つづく↓




